ピンクカメオ
父フレンチデピュティ
母シルバーレーン(Silver Hawk)
NHKマイルC
2歳7月に福島でデビューし、新馬戦を1番人気で勝利。2戦目のオープンのマリーゴールド賞を2着。
休養後のくるみ賞で500万条件をクリアし、阪神ジュべナイルフィリーズへ。しかし、直線でのびず8着。なおこのレースには後のダービー馬ウォッカ、スプリンターズS勝ちのアストンマーチャン、オークス馬のローブデコルテが出走しており、レベルの高いものだった。明け3歳緒戦は、菜の花ステークス。3番人気ながら、イクスキューズらをくだし、3勝目。続いてクラシック桜花賞に果敢に挑戦する。ここでもダイワスカーレット、ウォッカらの強敵を前にいいところなく、14着。
その後同じマイル戦のNHKマイルCへ。鞍上を蛯名から当時地方大井のジョッキーであった内田博に乗り換え。当日のオッズは17番人気・・・・。しかし、この初の東京コースで事件を演出することとなる。東京の長い直線で、最後方のピンクカメオの末脚がときはななたれたように爆発。メンバー最速の上がりを計測し1着入線。内田渾身の騎乗であった。2着に後の高松宮杯勝ちのローレルゲレイロ、3着に18万人気ムラマサノヨートーが入り、3連単9,739,870円の大波乱。※重賞最高配当である。
その後3歳牝馬限定戦では、中1週でオークス4着、休み明けローズS5着と好走。この世代の牝馬はレベルが高いといわれており、そこそこの人気を集めていた。この年は秋華賞・マイルチャンピオンシップも出走するが、掲示板にのることはなかった。地方のダート戦クイーンS(船橋)にも出走し5着。
古馬となった4歳は果敢に牡牝混合戦(もちろん牝馬限定戦も出走しているが)に出走するも着外。ピンクカメオも終わりかと思われた。5歳になり、牝馬限定重賞中山牝馬Sで2着、豪雨となった福島牝馬S
で4着と復調気配をしめしていたが、8月に引退することとなった。NHKマイルC以降は1勝もできなかった。
血統的には、半兄のブラックホーク(父Nureyev)がマイル・スプリントG1を勝っているように、母系にある一定のスピードがある。半妹のカウアイレーンは現在故障中だが、新馬戦で素質馬ミクロコスモスと僅差である。ピンクカメオ自身の持つクロスはBold Ruler 4×4のみ。サンデー系も配合OKそうなので、次世代にも期待。