アメリカの2009競馬は日本以上に牝馬の年となった。
14戦14勝の
ゼニヤッタ、牡馬相手でもBCクラシックを勝利。BCクラシックでは出遅れ、後方待機ながら、4コーナーから捲くり気味に進出し、直線で差しきった。
生涯成績を14戦14勝として2009年惜しまれつつ引退。
レイチェルアレクサンドラはケンタッキーオークスを20馬身差をつけて圧勝。続く牡馬三冠のブリーフネスSを牝馬として85年ぶりに勝利。(ケンタッキーダービー馬 マインザットバードを破る)続く古馬G1戦線ハスケルインビテーショナルハンデキャップも実力馬サマーバードをちぎり完勝。ウッドワードステークスは牝馬として初の勝利であった。結局G1を5連勝してこの年は休養。現在14戦11勝。
ゼニヤッタとレイチェルアレクサンドラの対決は、皆が注目していたが、結局ゼニヤッタが引退してしまったためついに実現することはなかった。これは、ゼニヤッタは西、レイチェルアレクサンドラは東を拠点としていたこと、レイチェルアレクサンドラの馬主がオールウェザーコースは人工の馬場で馬に悪影響を与えると懸念したと言われている。実現すれば、レイチェルが逃げ、ゼニヤッタが追い込みの脚質であったために展開も非常におもしろいものであっただろう。
レース映像を見ると、他の馬をまるで子ども扱いしている。
どちらも共通するのが、牝馬ではあるが、550kg近い超巨体であること。アメリカはダートとオールウェザーだけにお国柄だろうか・・・。
日本でも牝馬が強い時代だが、海を渡ってもこの傾向があるようだ。
ゼニヤッタ-BCクラシックレイチェルアレクサンドラ-ケンタッキーオークス